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LYCRA®NEWS

2010/06/29

shibuya1000-シブヤ・アーバン・エキスポ-太陽工業がT400™ファイバー素材を使ったオブジェを出店

「MAKUARIUM」紹介動画

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吉田博則氏

日々姿を変える先端都市・渋谷駅を舞台に、「都市展」としてアーティストやデザイナーの目線から渋谷の魅力を発信する「shibuya1000」。
2008年から始まり、新しい渋谷の魅力が発掘されて形になっていくこのイベントに、今年、独創的な光の照明オブジェが出展された。
動く発光体、「MAKUARIUM(マクアリウム)」だ。

形状を変えながらゆっくりと動き、美しく柔らかな光を放つ「MAKUARIUM」は、シンプルな駅の空間では異色の存在。
イベント期間中は、多くの人々の視線と関心が寄せられた。出展したのは、東京ドームなどの大型ドームからバスシェルター(バス停の屋根)まで、大小様々な膜構造物を手がける膜構造メーカー、太陽工業株式会社。制作を担当したデザインディレクター、吉田博則氏にお話を伺った。

「当社が手掛ける“膜”を使って新しい光の提案ができないか、そんなコンセプトのもとに生まれたのが『MAKUARIUM』です。」

「『MAKUARIUM』はLEDで色々な光を出し、動きのある、変化に富んだオブジェです。光をエネルギーのようなものとしてとらえ、光に動きをつけて表現することで躍動感や生命感が生まれます。
渋谷は日々変化し進化している街ですよね。そんな渋谷の持つパワフルなエネルギーと『MAKUARIUM』が放つ光のエネルギーが融合し、安全性を重視する機能的な駅の構内に、人が馴染む空間を作れるのではないか。そう考えたのが、『shibuya1000』出展へのきっかけでした。また、駅内で10日間という長期間のイベントはめずらしく、そういう意味でもチャレンジのしがいがあると思いました。」

[MAKUARIUM]が実現するまで

「MAKUARIUM」は、張力が加わった状態で繰り返し変形しても、シワやたるみが生じにくい。そのしなやかな動きを実現しているのは、ライクラ®T400™ファイバーを合成した超弾性膜材「Kinetix®キネティックス」だ。

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その形と光に動きをもたせることで、空間にインパクトを与えるオブジェに仕上げた。
「『MAKUARIUM』の形が変わるということは、表現されるものが変わるということ。 空間の見え方の変化と光の組み合わせにより、今までにない空間の演出ができたのではないか、と思っています。」 製造工程に様々な工夫を凝らすなど、製品化までの道程は容易ではなかったという。

「最も重要なのは伸縮性と耐久性。そして、光の透過性。光が抜け過ぎてもいけないし、光の風合いを大切にしました。まずは、膜の生地探しから始めました。全ての条件を満たす生地は既存のものでは見つかりませんでした。そんな時、『面白い素材がある』と社内の人間を通して辿り着いたのが、優れた伸縮性と耐久性を備えたライクラ®T400™ファイバーでした。
工業材料分野への実績はありませんでしたが、アパレルの視点で自由に素材を使えたことが、新しい発想につながりました。ただライクラ®T400™ファイバーという繊維自体は面白いのですが、やはり実用化に近づけるには工夫が必要で、結局は生地の製法などを検証して一から作ることに。そして、試行錯誤の末、表面をライクラ®T400™ファイバー製の生地、裏面に特殊なラミネート加工を施すことで、生地の持つ繊細な質感を生かした、より柔らかな印象の光を創り出すことが出来ました。また、防炎性能をクリアさせるなど、安全面も十分に配慮しました。」

「今までにない膜が生まれる。当時はそんな思いで携わっていましたね。苦労も多かったですが、全てを高いレベルに持っていけたので満足しています。」