ライクラ®T-926C ファイバーは、環境配慮型素材のブランドである「グリーンタイプ®」に、バイオ由来原料含有商品として初めてラインアップされた、ポリウレタン弾性繊維です。
バイオ由来原料を含んでいることに加え、衣服の着用快適性を向上させる「ソフトストレッチ」という、ユニークな機能も併せ持っています。
ポリウレタン弾性繊維を引っ張ると、元の長さから伸びていき、また力を緩めると元の状態に縮んでいきます。伸ばすとき、縮むときのパワーを「応力」と呼びますが、一般にポリウレタン弾性繊維の応力は、伸びるときよりも縮むときの方が小さくなる傾向にあります。
この伸縮時の応力の差は「ヒステリシス」と呼ばれ、衣類の着心地、動きやすさに大きく関わります。ライクラ®T-926C ファイバーは、このヒステリシスをできるだけ小さく抑えるように開発されたポリウレタン弾性繊維です。
ポリウレタン弾性繊維は、伸縮を繰り返し再び元の状態に戻しても僅かに最初の長さに戻りきらない性質があり、この戻りきらない部分を、「残留歪み」と呼んでいます。
ライクラ®T-926C ファイバーはこの残留歪みが小さく、たるみにくい特性を備えています。
ポリウレタン弾性繊維が小さい力でもソフトに伸び、素早く元の状態に戻る性質を備えていると、衣類にも着用時につっぱらず、たるまず、体の動きによく追従する性質が備わります。
右の着圧変化イメージが示すとおり、ライクラ®T-926C ファイバーを使用した衣類は、体の姿勢を変えても着圧変化が小さいので、他の伸縮繊維を使用した衣類よりも着心地が良くなります。
従来の「ライクラ®T-906C ファイバー」と比較して、約5℃低い温度でセットでき、生地加工時の電力量および二酸化炭素排出量の削減に寄与します。また、組み合わせる素材の風合いを生かしたモノづくりや、裁断、縫製時に問題となるカーリングの抑制を実現します。
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